嚥下機能回復までの一時的な胃ろう【母の病気128】




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胃ろうは延命治療という印象を持っていた


急性期病院の主治医に「胃ろうの手術をしたほうが良いです」と言われ、かなり戸惑いました。

なぜなら、「胃ろう=延命治療」という印象を持っていたからです。

胃ろうにするまでは、鼻から栄養(経鼻栄養)を入れていました。

しかし、長期に経鼻栄養を行っていると、鼻から入れているチューブが食道を傷つける可能性もあり、また、嚥下機能を回復させるためのリハビリにも支障があるとのことでした。

延命治療をするために胃ろうをする場合もあると思いますが、母の場合は違いました。

主治医が丁寧に胃ろうの必要性を説明してくれたので、弟と相談してお願いすることにしました。



何のために胃ろうを行うのか?


胃ろうの話が出た場合は、「何のために行うのか?」をきちんと先生に確認した上で、判断した方が良いと思います。

母の場合は「嚥下機能が回復するまでの一時的な措置として胃ろうをする」でした。

もし、胃ろうを断っていたら、満足に栄養補給ができず、嚥下機能が回復する前に、体力が落ちてしまい、リハビリどころではなかったかもしれません。

6ヶ月で胃ろうを外すことができた


母の場合は、胃ろうをすることで、体重の減少も最小限に抑えることができました。

経鼻栄養の時は、病院から渡された報告書によると、規定の60%程度しか栄養を補給することができていなかったようです。

回復期リハビリテーション病棟に入院した当初は、3食胃ろうからの栄養補給でしたが、リハビリが進むにつれて、昼食は口から食べて、朝と夕の2回は胃ろうからの栄養補給になりました。

さらに、昼食と夕食を口から食べて、朝の1回だけ胃ろうからの栄養補給になり、最終的には、3食口から食べられるようになり、胃ろうからの栄養補給は必要なくなりました。実質、胃ろうでの栄養補給は約2ヶ月でした。

退院して自宅に戻ってからも、3食口から食べていて、胃ろうからの栄養補給は行っていません。

胃ろう手術の話をされた当時は、重度の嚥下障害と言われていたので、嚥下機能が回復しなければ、長期に渡って胃ろうで栄養補給していたかもしれません。

しかし、母の場合は、幸いに嚥下機能が回復したので、胃ろう手術を行ってから6ヶ月後、胃ろうを外すことができました。



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