急性期病院を外来受診して急展開【母の病気116】

テーマ : 介護
キーワード : 急性期病院, 嚥下障害, 胃ろう, 気管カニューレ, 痰の吸引, 声, 耳鳴り

日記形式で書いています。

9月12日（在宅介護78日・入院してから238日）

夜の吸引は、昨日の23時以降ありませんでした。

起床後、洗面を済ませてから吸入をしました。今日は、咳き込んで痰が上がってくることが多いです。

今日の飲み込み検査がうまく行くか心配です。

あまり体を動かすと、体が温まって、痰が出やすくなるので、なるべく安静にしてもらいました。

11時頃に早めの昼食を食べて、12時30分に自宅を出発しました。

途中、ドラッグストアに寄って、トイレと痰の吸引をしました。

急性期病院には、14時に到着しました。

普段なら、1時間程度で到着するのですが、痰の吸引で停車したため、1時間30分かかりました。余裕を持って、早めに自宅を出発して良かったです。

まずは、私が外来の受付を行いました。受付が終わるまでは、母には車で待機してもらいました。

受付が終わったところで、母を連れて、耳鼻科に向かいました。

診察前に数回、痰の吸引を行いました。

15時に先生の診察。

内視鏡を鼻から入れて、喉の付近を見ながら、青色の水を注射器で口の中に入れ、飲み込んだ時の様子と、口の中に水が残っていないかを確認しました。

「飲み込む際に必要な筋肉がまだ弱いが、大丈夫だろう」という判断でした。

検査の後に、気管カニューレの交換をしました。なかなか気管カニューレが外れず、出血してしまいました。

しかし、先生は慣れていて、慌てることなく、新しい気管カニューレに交換できました。

今までは、カフ付きの気管カニューレでしたが、今回はカフなしの気管カニューレでした。

先生はスピーチカニューレに交換する予定だったようなのですが、在庫がなかったため、カフなしの気管カニューレになりました。

耳鳴りについては、耳の聞こえの検査をする必要もあるため、母の調子が良くなってから、かかりつけの耳鼻科ですることにしました。



次に、造影剤を飲み込んで、その時の様子をX線で確認する検査を行いました。

この検査を受ける前、母の笑顔がまったくありませんでした。

後で聞いてみたところ、入院中にベッドに寝たまま、この場所に連れてこられて検査したことを思い出したようでした。

急性期病院に入院していたころは、つらい治療を長期に渡って受けていたので、そのつらかった時のことを思い出してしまって、笑顔がなくなったのだと思いました。

先生とその上司、以前担当していただいた言語聴覚士の方も検査に立ち会ったようでした。

検査が終わり、改めて先生の診断。

飲み込みの状態は良くなっていて、担当していた言語聴覚士の方が「ここまでよくなるんだ・・・」とビックリしていたと先生が話していました。

「回復期リハビリテーション病棟で、かなりリハビリをやったのだろう」とも話していました。

そして、来週の火曜日に、気管カニューレと胃ろうを外すことになりました。

気管カニューレを外した後は、気切部にガーゼをして、再来週に改めて確認することになりました。

確認時に、きちんと閉じていれば終わり、もし閉じていなければ縫うようです。

肉芽があれば気管に悪影響が及ばないように切除して縫うと話していました。

いきなり、気管カニューレを外す話が出て、私も弟もビックリでした。

もちろん、気管カニューレが外れるのは、とてもうれしいことなのですが、回復期リハビリテーション病棟の退院時に、「気管カニューレが外せるようになるには年単位（1～2年程度）の時間がかかる」と言われていました。



まだ、回復期リハビリテーション病棟を退院して3ヶ月で、「3ヶ月」と「1～2年」では、あまりにも差がありすぎて、戸惑ってしまいました。

診察が終わり、会計を済ませて、17時過ぎにに急性期病院を出発。途中、痰の吸引を数回行い、19時過ぎに自宅に到着しました。

会計を待っている間、気管カニューレを交換した影響なのか、咳き込みがひどかったです。

夕食を食べている途中にも、激しく咳き込んでしまい、吐いてしまいました。そのため、夕食を食べることができませんでした。

今回、カフなしの気管カニューレに交換したことで、声が出るようになりました。

今までは、気管カニューレの先端を指で押さえないと声は出なかったのですが、そうしなくても声が出ていたので、本人もキョトンとしていました。

気管カニューレの先端を指で押さえていないので、気管カニューレの先端からも空気が漏れてしまうのですが、カフがないので、声帯側にも空気が漏れるため、本調子の声ではありませんが、声が出るようになりました。

寝室に戻ってから、腰が痛いと言っていたので、ロキソニンのシップを貼りました。

車で病院に行って、途中、トイレに行ったり、乗り降りを頻繁に行ったので、腰に負担がかかってしまったのかもしれません。

今日は疲れてしまいましたが、思いがけない良い結果となり、本当に良かったです。