50代の転職で成功する方法




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転職というと「35歳が限界」と言うのが通説でした。しかしながら、最近は50代の転職も増えてきていて、存在感を増していると言います。中高年が自分のスキルを活かした転職を実現する秘訣とは何でしょうか?


スタートアップ企業にマネジメント担当して入社


株式会社POLは2016年に立ち上げたスタートアップ企業。

主力の事業はLab Baseという理系に特化した採用支援サービスで、理系学生の4人に1人が登録をしているというサービスである。導入企業は約500で、年々事業を拡大している。

スタートアップ企業と言うと20~30代が多く、組織を大きくしていく中でマネジメントが重要になってくるが、その経験を持った人がいなかったため、50代の岡井さん(54)を採用したと言う。

岡井さんはリクルートで営業やマーケティングを担当、子会社の副社長として経営にも携わっていた。

転職したことで年収は半分になったが、岡井さんは若い経営者でビジョンが大きい人としか仕事をしたくなかったと言う。

若い人たちが成長しようとする力で、岡井さん自身も成長できるかと思っている。入社1ヶ月で主力事業を任され、学生の登録者数を倍増させた実績を上げている。

会社の拡大期に人事担当として入社


株式会社教育と探求社は、マーケティングや商品開発を体験できるカリキュラムを提供している。

クエストエデュケーションという学生向けの教育プログラムサービスは全国で約320校、年間6万人か参加しており、年々ニーズは増えているという。

2022年3月に人事担当として転職された斉藤さん(58)は採用や研修のスペシャリスト。労務管理も行っていて、2人の子供を育てながら、人材教育の分野でキャリアを重ねている。

教育と探求社は、会社の拡大期になっており、人事のスペシャリストを求めていたと言う。その中で、人事経験の多い斉藤さんを採用することになった。

転職の秘訣とは?


エン・ジャパン「ミドルの転職」のマネージャー井用さんは、大企業の社員がベンチャー企業や中小企業に転職する際は、いかに柔軟性を持って働くか、協調しながら仕事をするかが非常に大事であると言う。

自分自身が転職マーケットで、どのような強みが活かされるのかを整理しておくのが一つのポイントになる。

企業規模や役職は引き継がず、スキルのみを新しい会社に持って行く


上記のお二方を見て、「大企業に勤めていた」「前職で役職があった」など、偉ぶるところは全くなく、若い人たちとフラットな関係で接していました。

また、20~30代の新しい感性を持った人から学び、今まで培ったスキルを若い人たちに伝えて、一緒に会社を盛り上げて行こうという印象を受けました。

40~50代のミドル転職は、20~30代よりも転職情報が少なく、狭き門となっているため、積極的に転職情報を取りに行く必要があります。

行動へのステップ

・積極的に転職情報を集めていく
・今まで培ったスキルの棚卸しをする
・採用している会社がどんなスキルを求めていて、自分のスキルとマッチしているかを見極める
・前職の企業規模、役職にとらわれてはいけない
・新しい会社では、柔軟性と協調性をもって仕事をする


【参照】ワールドビジネスサテライト(2022/6/13)

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